『はらぺこあおむしThe Very Hungry Caterpillar(とってもおなかをすかせたあおむし)』を読む(2)

 さて、前回の続きです。

 意外と出だしからむずかしいThe Very Hungry Caterpillarですが、続きもやはり簡単ではありません。

One Sunday morning the warm sun came up….and POP, out of the egg came a tiny, very hungry caterpillar.

"ある日曜の朝、あったかい太陽が上がってきて・・・"

あおむしの話は一週間で、短い中に曜日の単語が全部出てくるのが特徴です。

ここまでは超かんたん、その次、"POP" !?

これはパンッって卵が割れる音だってなんとなく想像できますね。

日本語だと「ポンっと」や「ポンっていって」のように、「っと」や「っていって」がつくのが普通かもしれませんが、

辞書を引くと、popに動詞の意味がたくさん載っているので、これを動詞とってpop out of...?などと考えるとややこしくなってしまいます。*1

英語は"POP"をそのまま副詞として使えます。

英語の方がシンプルでかっこいい感じもしますが、日本語に比べて擬音語の数が少ないから可能なのかもしれません。

しかし、その分、擬音語も単語としてある程度覚える必要はあります。

さて、問題はその次です。

out of the egg came a tiny, very hungry caterpillar.

この文は、out ofから始まっていて次に動詞cameが来て、主語はどこ?って思って読んでいくと

ちゃんと出てきますねa tiny, very hungry caterpillarと。

通常の語順に直すと

A tiny, /very hungry /caterpillar / came /out of the egg.

"ちいさな/とてもおなかの空かせた /あおむしが /出てきた /卵から。"

ちなみに、中学生などを教えていてよくあるのが、a tinyとvery hungry caterpillarを分けてしまう間違いです*2

英語のカンマには二つの形容詞を並列する働きがあるのです。この場合はtinyとvery hungryをくっつけて、「小さく、そしてとてもおなかを空かせた」という意味になります。主に文を区切る場合にのみ用いられる日本語の読点「、」とは違う用法なので気をつけましょう。

最後の文は簡単です。いわゆる動名詞を使っていますね。

He /started /looking /for some food.

彼(あおむし)は、/始めた /探し /食べ物を(求めて)。

練習問題

肯定 A tiny, very hungry caterpillar came out of the egg.

⇒疑問

⇒Yes,No

⇒What主語

⇒答え

⇒Where

⇒答え

練習問題の答え

⇒疑問: Did a tiny, very hungry caterpillar come out of the egg?

⇒Yes/No: Yes, it did./ No, it didn't.

⇒What主語: What came out of the egg?

⇒答え: A tiny, very hungry caterpillar did.

⇒Where: Where did a tiny, very hungry caterpillar come?

⇒答え: It came out of the egg.

*1:過去形になっていないこと、および直後に","があることとさらに後ろにcameという動詞があることから動詞ではないと分かります。英語もある程度のレベルになると、一生懸命辞書を引いたり文法についてネットで調べたりしても、つまづくのはこういう細かいところだったりします。

*2:「一つの小さいと、おなかをすかせたあおむし」と訳して、分からなくなってしまう人がいます。