『はらぺこあおむしThe Very Hungry Caterpillar(とってもおなかをすかせたあおむし)』を読む(6)

さあ、ゆっくりじっくり読んできたThe Very Hungry Caterpillarもいよいよ最終回です。

He built a small house, called a cocoon, around himself.

He stayed inside for more than two weeks.

Then he nibbled a hole in the cocoon, pushed his way out and …

he was a beautiful butterfly!

あおむしは小さな家を作りました/まゆです(という名前の)/あおむし(自分自身)のまわりに

あおむしは中にいました/2週間以上も

そして、小さな穴を(かじって)あけました/まゆの中に/もぞもぞとはい出し・・・

美しい蝶々が現われました!

calledは過去分詞で「~と呼ばれる、~という(名前の)」という意味です。初級者が英語でつまづくポイントの一つです。

中学3年生で習いますが、受け身形の意味を持ちつつ、後ろから修飾するというのが、日本人にはかなり難しいようです。

蝶はまゆcocoonではなく、サナギchrysalisではないかという議論もよくされる問題の場所ですが、

著者のエリックカールさんは(マユを作る蝶もいるし)あえてcocoonを使いたかったと後のインタビューで答えています*1

”stay"は単に「(続けて)いる」という意味ですね。

「滞在する」でも間違いではないのですが、日本語の「滞在する」よりもずっといろんな場面で使われます。

ちなみに"stay alive"って、道路のそばの掲示によくありますが、どういうことか分かりますか?

自殺防止ということではなくて、アメリカでは「飲酒運転をするな」という意味なんですね。

日本では飲酒運転による巻き込み事故が問題になりますが、広いアメリカでは自損事故の方がが多いのでしょう。

その後の"pushed his way"の意味がわかった人。おめでとうございます!初級卒業です笑

これは、とても英語らしい表現で、一生懸命押し分けて進んでいる感じです。

最後の蝶々の絵は開放感があってとてもきれいですね。

これもこの絵本の魅力のなの一つでしょう。

練習問題

1)What did the caterpillar build? 2)What is the small house called? 3)How long did the caterpillar stay inside the cocoon? 4)What was he finally?

答え

1)He built a small house(, called a cocoon). 2)It is called a cocoon. 3)He stayed there for more than two weeks. 4)He was a beautiful butterfly!

*1:日本語訳では「さなぎ」にされています